マラソン2時間40分と全国制覇の旅

びわ湖毎日マラソン大会を市民ランナー視点で読み解く

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びわ湖毎日マラソン大会を市民ランナー視点で読み解く

びわ湖毎日マラソン大会の記録が読み取れること

先日行われたびわ湖毎日マラソン大会ですが、佐々木 悟選手が健闘を見せ、川内 優輝の辛かったというコメントが印象的です。
より客観的にみるために、数字にしてみたいと思うんですが、僕が今回気になったのがPBと今大会の結果のタイム比率です。
そしたらかなり面白い数字が取れました。

というわけで、今大会の上位者のPBとタイム比率をかき出してみます。


びわ湖毎日マラソン大会とPBのタイム比率
びわ湖の順位 選手名 今回のタイム PB(自己タイム) PBとの比率
1位 バス・ウォルク 2:09:10 2:05:25 97.1%
2位 佐々木 悟 2:09:47 2:11:28 101.3%
3位 ビンセント・キプルト 2:09:54 2:05:13 96.4%
4位 川内 優輝 2:10:38 2:08:14 98.2%
5位 福山 良祐 2:11:18 2:10:59 99.8%
6位 米澤 類 2:11:59 2:24:13 109.3%
7位 高橋 憲昭 2:12:04 2:14:13 101.6%
8位 高瀬 無量 2:12:31 2:20:49 106.3%
9位 ジェームス・ムワンギ 2:13:05 2:08:38 96.7%
10位 アガト・ヤシン・ハッサン 2:13:07

みていて面白いのが、
外国人選手の上位はのきなみPBの97%前後、日本人の記録に関してはかなりバラけていますね。

ちなみに昨年のモスクワ世界陸上でエチオピア勢はのきなみPBの95.5%ほどで走っていて、ブレがありません。


モスクワ世界陸上とPBのタイム比率
順位 選手名 国籍 同大会タイム PB(自己タイム) PBとの比率
1位 スティーブン・キプロティチ ウガンダ 2:09:51 2:07:20 98.1%
2位 レリサ・デシサ・ベンティ エチオピア 2:10:12 2:04:45 95.8%
3位 タデッセ・トラ エチオピア 2:10:23 2:04:49 95.7%
4位 ツェガエ・ケベデ エチオピア 2:10:47 2:04:38 95.3%
5位 中本 健太郎 日本 2:10:50 2:08:35 98.3%
6位 ソロネイ・ダシルバ ブラジル 2:11:40 2:11:32 99.9%
14位 藤原 正和 日本 2:14:29 2:08:12 95.3%
17位 前田 和浩 日本 2:15:25 2:08:00 94.5%
18位 川内 優輝 日本 2:15:35 2:08:14 94.6%

マラソン大会に出ることで自分の走力に理解は深まる

これだけPBと今回の大会出場によるタイム比率にギャップがあるのをみると、 日本の実業団は大会に出なさ過ぎて、実際にこなせるタイムがPBに必ずしも反映していない、 ということも言えると思います。

これは市民ランナーにも言えることだと思っていてある程度"数"をこなさないと、 正確な走力は見えないと思うんですよね。

プラスして、川内選手からみればそもそも最高のペース走の場かもしれませんが、 まとまった距離を必死で走る環境をそろえてくれる大会は練習としてすごくよいものな気がします。

川内選手にフォーカスしてみると、やはり外国人と同様ある程度、現状の自分の力から逆算してのタイムが反映されているように見えます。
つまり、自分の実力はしっかり出せていて、展開のアヤで結果が上記のようになったんじゃないかな、と感じるデータです。

市民ランナーもトライアンドエラーだとは思いますが、そうする上でも現状の走力をしっかり把握した上で、行ったほうが後に活かせるのは間違いありません。

記録を狙う上で、トレーニングを考える

川内選手は自身で夏場に弱いといっていますが、PBと夏場のマラソンのタイム比率ですが、 世界陸上の結果でみると、他の日本人とはそんなに差はありません。
加えてエチオピアの人たちと比べてもそこまでの差はないように思えません。
夏場に弱いというよりも、絶対的なスピードの差がそのままでているように見えます。

今回のびわ湖毎日マラソン大会では2時間5分台の記録を持つバス・ウォルク選手と佐々木 悟選手はそんなにタイム差なしで走っていますが、 多分佐々木選手がフラットなコースでベストな環境で走ってもここまで海外勢とはここまで僅差なタイムで走れないと思います。
さすがに2時間5、6分台で走れないと思うんです。 (もちろん『現状』という意味で、ですが)

ではなぜ、ここまで健闘できるのか。
要因はと考えると、実業団の日本人選手はフルより長い距離を得意としているように感じます。
逆に日本人選手の距離を踏む練習は、フルより長い距離には対応できるけれども、 タイムを狙うという意味ではベストな練習をしてないんじゃないかと思います。

そして結論と市民ランナーの活かせるところ

つまりまとめると、

  • ・タイムを目指すうえでは練習も大事だけれど大会に出場し、自分の走力を把握することがもっと重要!
  • ・日本の実業団のように小刻みでもアップダウンがあるコースは距離をふむ練習をこなした方が有利!
  • ・記録を狙うのであれば練習量より質が重要で、大会もフラットなコースを選ぶのが吉!

なのでタイムを狙う上で
同じはるにしても、故障のリスクを抑えて速くなるには、
細部まで意識して、というか意識する項目を増やして効率よいトレーニングを積む。
これが故障のリスクと、費やす時間を考えての結論です。

もちろん最低限の距離を走ってのことになりますが、アプローチの仕方、いろいろありそうですね!(2014/03/05)

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